推し事はエゴ(自戒)

超特急とか超特急とか

頑固な超特急が狂おしいほどに好きだという話

 

※全て個人の主観ということを念頭に置いてください。

※過去も未来も否定したくない、現在を楽しみたいオタクの戯言です。

※当方タカシくん推しのため、偏りがあります。

 

 

超特急が好きだ。

それはもうめちゃくちゃに好きだ。

私の人生を変えてくれた人たちだから。

 


私はとても弱い人間だから、彼らの強さに憧れて、ここまでついてきた。

 

 

 

2011年、超特急はスターダストプロモーションにてDISH//とともにEBiDANのボーイズグループとして結成された。

当時、ボーイズグループを売り出すノウハウなど何もなかったであろう事務所で、おそらく実験的にグループを結成された7人は、運営ともどもまさしく未開拓の荒野に丸腰で放り出されたに近いと私は思っている。

 


普通の人間なら途方に暮れる。

敷かれたレールもなく、ただ「大人」たちの言われるがまま、どこを目指して走ったら良いのかもわからないでいたであろう彼らは「長続きはしない」と思っていたらしい。

なのに、途方もない道のりの末、超特急は11周年を目前にした今もなお走り続けている。

 


それは奇跡でもなんでもなく、ただ、超特急が誰よりも我慢強く、頑固だからなのだと思う今日この頃。

 


揺るぎない信念の下、超特急は走っている。

 


私が超特急に出会ったのは2014年のクリスマスを目前にした頃。

初めて7人が国際フォーラムを埋める時だった。

結成当初、ノウハウも手本となるレールもなく、路上でパフォーマンスしていた彼らが、3年で国際フォーラムを埋めるというのは、恐ろしい速度だと思う。

まさにEBiDANボーイズグループの先駆者だった。

 


タイミングの悪さゆえ、既にクリスマスライブのチケットは手に入らず、とりあえず1stアルバム「RING」グランクラス盤を手に取る。

なんとグランクラス盤には2013年のファンミのBlu-rayが付いていたのである。

 


この頃にはもう『唯一無二のメインダンサー&バックボーカル』というスタイルは確立されていて、私はとても衝撃を受けた。

そして何よりファンである8号車のペンライト芸にド肝をぬかれたのである。

 


1曲目のバラード「Snow break」で、それまで見ていたMVとのギャップ、美しいペンライトの光を見て、なぜか号泣していた。

超特急のパフォーマンスに8号車のペンラ芸、コール&レスポンスが合わさって「完全体」になるライブは、鑑賞するものではなく体感するものだった。

「走れ!!!!超特急」を聴いて、彼らの姿勢、目指すものを痛烈に理解させられた。

 


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なんて愛しい生き様だろう。


そして、これまでの人生でボーイズグループにハマったことがない私の人生が一転した。

 


「私もこの光の一つになりたい」

 


超特急を知って4日目、ファンクラブに入り次のツアーのチケット抽選申し込みをした。

超特急だった。

 

 


超特急はどこまでも『ファンもメンバー』として扱ってくれている。

口先だけならいくらでも言えるであろうそれは、他者から見れば綺麗事なのかもしれない。

それが口先だけでないことは、8号車になればわかることなので割愛する。

 


ところが、皮肉なことにこの『メインダンサー&バックボーカル』『ファンもメンバー』という超特急の頑固な信念が、彼らの首を緩く絞め始めることになった。

 


順調に会場のキャパを広げ、このまま夢の東京ドームまでひた走ると思えた2018年1月、状況が一転する。

バックボーカルが1人脱退した。

正直もうダメだと思った。降りようかとも思った。

それでも超特急は立ち止まることなく、いや、寧ろ立ち止まったら死んでしまう、或いは立ち止まり方を知らないまま走り続けることを選んだ。

 


6人体制初のシングル。

「a kind of love」が彼らの決意を物語っている。

 

 


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ならば、一度この目で、耳で、体で受け止めなければならない。

最悪降りる覚悟で行った6人でのアリーナツアー。

 


めちゃくちゃ楽しかった。

正直タカシくんがいっぱいいっぱいなのが辛いとも思ったけど、懸命に笑顔で楽しませてくれたその姿を見て泣いたし、勇気をもらった。

6人とも全力で、そのパフォーマンスは私の大好きな超特急のままだった。

 


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この時、超特急を超特急たらしめるものは、人数ではなくその魂や信念だと思い知った。

 


それは5人体制になっても変わらなかった。

悲しいこと、辛いこと、不安に思うこと、心配になること、数えきれないくらいあったけれど、ライブに行くと全てが吹き飛んだ。

いつだって超特急は8号車に超ド級の愛をぶつけてきてくれていたし、私もそれに応えたくて必死だった。

 


超特急のライブは超特急と8号車がお互いに愛をぶつけ合う合戦場なのである。

 


それでも、どうしても、ジワジワと蝕んでいくものがあった。

『唯一無二のメインダンサー&バックボーカル』というスタイルを維持できなくなっていたことだった。

 


6人体制から既に危うくなっていたそれは、5人体制になってより顕著になった。

こんなに激しいパフォーマンスをし続けるグループは他にそうはないだろう。こんなに変顔をしまくるグループは他にそうはないだろう。こんなにパフォーマンス中に叫ぶグループは他にそうはないだろう。こんなにコーレスするグループは他にそうはないだろう。こんなにファンがペンラ芸するグループは他にそうはないだろう。

超特急はたくさんの武器を持っている。


それでも超特急最大の個性、武器は、風前の灯だった。

私は何よりそれが気掛かりだった。

 


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とはいえライブに行けばただただ楽しく、全てが吹き飛ぶ。

それが超特急のライブなのだ。

余計な事を考える隙を与えてくれない。

6人になっても、5人になっても、新たに超特急を好きになってくれる人はたくさんいた。

だから、人数が減っても「失速」を感じることはなかった。

 


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しかし非情にも5人体制のままコロナ禍に入り、超特急はかつてない停滞期に入る。

6人体制になった時、早急にボーカルを募集すべきだったのかもしれない。

のちに明かされた事だが、その考えも出ていたらしい。

でも超特急はそれを選択しなかった。

 


頑固なまでに『ファンもメンバー』として扱うだからだ。

 


あの当時、最もメンバーの追加に拒絶反応を起こしていたのは、間違いなく8号車だったと思う。

超特急は本当にファン思いで、良くも悪くも8号車の気持ちを汲み取ろうとしすぎるきらいがある。

最終的に決断を下したのが超特急自身であろうとも、今でも時折り罪悪感が過ぎるのだ。

 

 

 

 

 

「君との笑顔が終着駅」

 

なんとなく予感していたとはいえ、その日が訪れたのは突然だった。

2022年4月。「超特急募」と題されて、追加メンバーの募集が始まった。


喜ばしかった。

ボーカル1人柱の超特急は、タカシくんに何かがあれば終わりだ。現に倒れたこともあったという。

いくらタカシくんが歌唱力、体力ともに常人ではないにしろ、タカシくんだって人間なのだ。

ダンサー含め年齢という人間誰しも抗えない限界が目に入ってきた時、選んだ道が現状維持でもなく、解散でもなく、唯一無二のスタイルを取り戻すために仕切り直すという選択だったことがそれはもう嬉しかった。

 


2022年8月8日。

4人の追加メンバーが発表された。

メンバーの言葉はただただ真摯だった。


↓当日の模様。少し長いので最後のパフォーマンスだけでも是非


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私の大好きな超特急が帰ってきた。

5、6人体制も一度も降りずに楽しんできた以上、それまでが楽しくなかったわけではない。

でも帰ってきたと感じた。


少しの不安もなかったと言えば嘘になる。

なのに、想像を遥かに超えるポテンシャルの子が4人も入ってきた。

『唯一無二のメインダンサー&バックボーカル』を取り戻した超特急の「gr8est journey」を目の当たりにして、嬉し泣きした。

 


あの日の8号車の啜り泣きを彼らがどう捉えたかわからない。

泣いた理由も人それぞれだろう。

けれど、私は今日まで耐えて超特急を守り抜いてた感謝と、これから更に明るくなる未来を確信して泣いた。何も悲しくはなかった。

 


どうしてこんなに寄り添ってくれるのだろう。

東京ドームに行きたいだけなら、振り切ったり、捨てられるものなんて山ほどあるのに、超特急はそれをしない。頑固である。

それどころか一つ残らず拾い上げて、自分達のためには立ち止まらないくせに、8号車のためになら振り返って手を差し伸べてくれる。


売れたいだけなら万人受けするものにシフトチェンジして、スタイルを変えてしまうことだってできる。

けれど頑なまでにそれを許さない。

それをしないから超特急はダサくて、カッコイイのだ。

あまりにも頑固だ。好きだ。

 

ずっとずっと青臭くて、一生青春している超特急が好きだ。

 

↓うるさいダンプラ


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↓リテイクバージョンがあまりにも爽やかで良い


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信念を貫き通して9人体制になった超特急は、なんだかとても楽しそうで、愛おしい。

5人でも楽しそうだったけど、今は本当に屈託なく笑っていて、表情もまた少し幼くなった気さえする。

新メンバーも一生懸命でとても良い子ばかりで、オリジナルメンバーも何処か憑き物が落ちたように明るくなって、なんて奇跡的な出会いなんだろうと思う。

 

 

↓楽しそうなオフショ


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何よりタカシくんが1人ではなく2人で歌えることが楽しくて堪らないというのがヒシヒシと伝わってくる日々である。

最近のタカシくんは本当に表情が柔らかい。

シューヤくんありがとう。

 


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だが、クリスマスライブのチケットが未だ完売しない。

切ない。

 


原因はたくさんある、理由も頭では理解している。

超特急に足りないものを上げようとすれば、いくらでも上がるだろう。

それでもなんでこんなに埋まらないのだろうと、彼らの熱量と実力に伴わない動員に、心が折れそうである。私が折れてどうする。

 


ふと思い出したのは、2015年、超特急が初めて代々木競技場第一体育館に立った時のこと。

アリーナを8の字の花道でほぼ埋め尽くし、ローチケHMVが4000円で叩き売りしても、大きく黒幕で覆われた2階スタンド。

すごく楽しかったけど、同時にその光景も鮮明に覚えている。(翌年それはもう隅々まで埋まったのだが。)

 


ああいった景色はもう見せたくないし、何より新メンバーに超特急に加入したことを後悔させたくないなぁと思う。

 

もし、少しでも興味あったら、もう一歩近づいてみてほしい。

もし迷っているのなら、遊びに来てほしい。

 

曲を知らなくてもいい。
知ってたらもっと楽しいかもしれないけれど、もともとフェスでアウェーでも人の心を奪っていく超特急なので、一曲も知らなくていい。

ペンライトも持たなくていい。

隣の8号車がきっと1本貸してくれるから。

 


なんの予習も無しで来た人を楽しめられないような、そんなライブをしないグループだから。

ミリしらさんを楽しませることが出来るのが、真のエンターテイナーだと思うから。

 

その辺は自信がある。

 


これはクリスマスにちょっとだけ、新世界を覗き見てみませんか。というお誘い。

 

【12/1更新】BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」一般発売情報! | 超特急

 

 

 

さて、「売れる」ってなんだろうと最近よく考える。

答えは未だ出ない。

某事務所一強の時代は終わりを迎えつつあり、様々なボーイズグループが結成され、着実に世間を賑わせている。

また、ネット、SNSが普及した今、ひょんなことでバズったりする。

でもそのほとんどが一過性のものであることは、今も昔も変わらない。一発屋には決してなってほしくない。

 

売れたくてそれが目標ではなく目的になり、世間に媚びるようになったら、私はきっと降りてしまう。

 


身勝手な話、私は超特急がその信念を貫き、超特急が超特急のまま走り続けてくれるのなら、「売れ」なくたって構わない。

 


それでも大好きな彼らが東京ドームに立つという夢を掲げるのを応援したいのは、その理由が地位、名声に基づくものでなく、「もっと沢山の人に超特急の音楽と笑顔を届けたい」という想いに基づくものだからだ。

 


一ファンに出来ることなんて限られている。

自分の無力さを思い知る日々。

それでも、超特急の夢見る、もっと超特急の音楽をたくさんの人に届けられる世界を私も夢見て。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。

願わくば、あなたの人生に超特急という夢を少しだけ走らせてください。


では、寿司を握って終わりにします。

乗車いかんに関わらず、素敵なクリスマスをお過ごしください。

メリークリスマス🎄

 


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語弊があるかなと思ったので追記。

いくつもの奇跡が生まれるこの星で特別な瞬間を焼き付けたいので、東京ドームの景色は絶対に見たいです。